カボチャ



カボチャ 栽培 育て方 カボチャは中南米の熱帯地域が原産とされるウリ科の野菜で、カロチンやビタミンA、食物繊維などが豊富な栄養価の高い緑黄色野菜の代表選手です。
 土手カボチャと呼ばれるように土質を選ばずある程度のスペースがあればやせ地でもグングン育つので家庭菜園の初心者にはうってつけの野菜のひとつでもあります。
 カボチャはつるを地面に広げながら育っていくので狭いスペースでは育てにくいと思われがちですが、支柱や柵を立て立体的に育てたり、垣根や塀に這わせたりと工夫する事によって庭の片隅でも育てる事ができます。




カボチャの栽培・育て方の特徴・コツ

・連作障害は出にくい野菜ですが、1年はあけるようにした方が無難です。

・苦土石灰による土壌改良はpH5.5〜6.0を目安に行います。

・づるが勢いよく伸びるので株間は最低でも120センチ以上(できれば2m以上)とします。

・西洋カボチャを中心に沢山の品種がありますが、その地域にあった品種を選ぶようにしましょう。

・種を直まきする場合は気温が十分に暖かくなってから蒔くようにすると失敗が少ないです。



カボチャの栽培暦・栽培時期


カボチャ 栽培時期

 カボチャにおけるおおまかな栽培暦(栽培時期)は上記の通りとなります。あくまでも標準的な時期を示していますので、実際には皆さんが住んでいる地域の気候や栽培する品種により栽培時期は多少前後します。おおまかな目安として発芽適温は25〜30度で生育適温は17〜20度前後。一般的に西洋カボチャは冷涼で乾燥した気候を好み、日本カボチャは高温多湿に耐え、ペポカボチャは耐暑性がある傾向があります。
 


土づくり

 土作りは種まきの1〜2週間前に苦土石灰を1uあたり2握りほどまいてよく耕しておきます。
 またカボチャは吸肥性が強いので日当たりさえ良ければ痩せ地や砂地でも十分に育ちます。ですから初めて野菜を育てるような場所でないかぎりは元肥もさほど必要としません。仮に元肥を施す場合は種もしくは苗を植える場所を直径30センチ、深さ30センチほど堀り化成肥料、鶏糞、堆肥などを2握りほど入れ土を埋め戻します。この時周囲の土を寄せながら2〜3センチほど山型に盛り上げておきます。


種まき

 種は3月末から4月にかけて蒔きます。土を盛り上げた所に4〜5粒づつ蒔き1〜2センチの覆土をし、たっぷりと水やりします。カボチャの発芽適温は25〜30度ですが、種まきの時期はまだ気温が高くないので、ホットキャップをかぶせたりビニールで覆う等して地温を上げます。保温さえしっかりとしていれば5日ほどで芽が出てくるので徐々に間引きながら4週間ほどで1本にします。なおホットキャップはできるだけ長くかぶせておくようにし、苗がある程度育ちホットキャップを外したら今度は株元に追肥を行い土を寄せて根元を覆うように敷きわらをします。
 なお苗から育てる場合も基本的な事は同じですが、苗は本葉が3〜4枚ほどあるしっかりとした元気な苗を選ぶようにしましょう。
 

摘芯・整枝

カボチャ つるの伸びる方向 整枝  カボチャのつるの伸びる方向は南東方向で放任栽培すると南東方向につるが伸びていきます。この事を押さえたうえで整枝を行いますが、整枝、摘芯、芯止めはカボチャの種類によって異なってきますので以下にご説明していきます。


西洋カボチャ
カボチャ 放任栽培 摘芯 芯止め 整枝 西洋カボチャは親づると一部の子づるの先端近くに実をつけるのでつるを切ってしまうと収穫できなくなってしまいます。この為、親づるは摘芯(芯止め)せず放任栽培し一直線に伸ばしていき、ある程度実がついてから摘芯すると大きなものが収穫できます。また基本的に子づるはあまり出ないのですが、何本か出てくるようであれば元気の良い子づるを2〜3本ほど伸ばします。親づるにはよく実がつきますが、子づるは先端近くに実が付きます。子づるが伸びると互いに干渉しあう場合があるのでつるが絡まないように整枝しましょう。育てる畑の環境・条件によっては親づるだけを伸ばす1本仕立てにしでも構いません。


日本カボチャ
カボチャ 摘芯 芯止め 日本カボチャは西洋カボチャとは異なり子づるによく実が付きますので放任栽培とせず、草丈30センチ、本葉5〜6枚ほど付けた時点で親づるを摘芯・芯止めし、子づるを出させます。子づるは元気のよいものを2〜3本ほど伸ばし四方に広げるように伸ばしていきます。実は子づるの8〜10節目あたりにつけさせるようにしましょう。



受粉・敷きわら

 自然界ではカボチャの受粉は昆虫が行うのですが、雨や低温といった様々な理由により受粉する前に落花してしまう場合がありますので、確実に受粉させる為に人工授粉を行います。人工授粉は簡単で早朝(朝8時以降は受粉しにくくなります)花弁を取った雄花の雄しべを付け根の部分が球状(子房)になっている雌花の柱頭に触れさせます。
 受粉を行いしばらく数字経過すると段々雌花の付けの根の丸い部分が大きくなってきますので、1番果が握りこぶし大の大きさ程度までなったら2度目の追肥を行ったうえで敷きわらをします。追肥はつるの先端部分に行い、敷きわらはできるだけ厚く広く施し実が傷ついたり汚れたりするのを防ぎます。
 また実は大きくなってきたら何回かすわり直しを行うようにしましょう。果実が傾いたまま生長させると熟れ方が均一とならず品質も劣ります。



収穫

 収穫の目安は西洋カボチャは開花後45〜50日、日本カボチャは開花後1ヶ月で、収穫適期になると実の縦方向に亀裂が生じ表面の光沢も失われ、実とつるをつなぐ果梗の付け根がコルクのように固く茶色くなります。
 収穫は花柄を残すようにハサミなどで丁寧に切り取ります。収穫直後の果実は、デンプン含有率が高く甘みが弱いのですが、日数の経過とともにデンプンが徐々に糖化して果実は甘くなっていきます。収穫したカボチャはそのまま常温で2〜3ヶ月はもちますので、収穫後はしばらく風通しのよい日陰の場所で保管しておくとよいでしょう。なお冷蔵庫など気温の低い場所で保管すると低温障害をおこしてしまうので注意して下さい。


失敗 事例・病害虫


 カボチャは病害虫が少なく放任栽培しても失敗する事が少ないのですが、元々熱帯性の野菜ですから寒冷地では春先の温度管理には気を付けて下さい。低温にも強いので枯れる事はありませんが成長度合いが極端に遅くなります。
 またカボチャはうどんこ病が必ずといってよいほど発生し、特に葉が混み合い湿度が高くなっていたり、水はけの悪い土地では被害が大きくなる傾向にあります。うどんこ病は一度発生すると完治は難しく、大抵は薬剤を散布しながら蔓延を防ぎ被害の大きな葉は早めに処分する等の対策を行いながら仲良く付き合っていく事となりますが、うどんこ病の対策を怠っていると葉茎の勢いが衰え収穫量や実の大きさにも悪い影響を及ぼし、最悪の場合は株ごと処分しなくてはならないような手痛い失敗を被ることとなります。