セロリ



セロリ 栽培 セロリは地中海沿岸からインドにかけてが原産といわれる香り豊かな香味野菜です。パセリや人参などと同じセリ科の野菜で日本には江戸時代に入ってきたましたが、食用されるようになったのは第二次世界大戦後で、香り、味ともにあっさりとした生食用の品種が好まれて栽培されています。肉の臭みを消す効果に優れているので、炒め物やスープの具材などにも利用される他、漬物や天ぷらなどにも使用される用途の広い野菜です。
 日本の夏の気候が苦手で栽培は難しい部類に入ると思うのですが、夏場のきめ細かな管理が可能であれば是非一度チャレンジしてみて下さい。



セロリ栽培の特徴・コツ

・乾燥高温が苦手ですので夏を上手く乗り切るのが成功のカギとなります。

・肥料切れをおこしやすいので追肥は少量をこまめに施します。栽培期間中に用いる施肥量は一般的な野菜の2〜3倍ほどとなります。

・寒さにあたるととう立つするので寒冷地では気温が温かくなってから蒔く「夏まき」の方が簡単です。

・酸性土に弱いので苦土石灰による土壌改良はしっかりと行いましょう。

・連作障害が発生しますので、2〜3年空けてから育てるようにしましょう。

・株間は40センチ前後



セロリの栽培方法・栽培暦


セロリ 栽培 時期 カレンダー

 セロリ栽培におけるおおまかな栽培時期(カレンダー)は上記の通りとなります。あくまでも標準的な時期を示していますので、実際には皆さんが住んでいる地域の気候や栽培する品種により時期は多少前後します。おおまかな目安として発芽適温・生育適温共に15〜21度で冷涼な気候を好み気温が25度を超えると株が弱ってきます。



土づくり

 セロリは水はけがよく肥沃な土を好むうえに根が広く張りますので、植え付けの2週間程前に苦土石灰を施し耕したうえで、堆肥、鶏糞を施しよく耕しておきます。
 ベット畝で畝幅は60センチ、畝高は10センチとします。



種まき・植え付け


種まき

 5〜6月頃、市販の培養土をいれたトロ箱もしくはプランターなどに種をばらまきして薄く覆土します。水やり後は新聞紙などで養生し乾燥しないように心がけます。なお種は好光性ですので覆土は厚くしすぎないように注意して下さい。


植え替え(トンネル栽培)
 発芽後は間引いたうえで本葉2〜3枚となったタイミングでポットに植え替え、日陰においたり寒冷紗でトンネル栽培するなどして高温乾燥の夏を乗り切り本葉7〜8枚程度となるまで育てます。このポットに植え替える作業は夏の高温乾燥を乗り切る為の他に、植え替える事により細根を増やす事も目的としています。


植え付け
 植え付けは夏の暑さも一段落した8月中旬〜9月中旬あたりに行います。株間は40センチとし乾燥を防ぐためにポリマルチか敷きわらをしておきます。
 市販の苗を購入してもよいでのですが、地域によっては春先にしか販売していない場合もありますので、種から育てるか、苗を購入するか皆さんがお住まいの地域の状況や気候を勘案して判断してみて下さい。



追肥

 植え付け後20日ほど経過し、しっかりと根付いてきたら追肥を施します。追肥は液肥や化成肥料といった速効性のものが適しており、肥料切れをおこさないように少量をこまめにします。またこの頃に株の付け根から出てくる脇芽は小さいうちに欠き取ってしまいましょう。



収穫

 収穫は植え付け後60〜70日経過し葉の色つやが良くなっているのを確認して根ごと引き抜きます。おおよその目安としては1番下の節間の長さが20cmを超えたあたりとなります。また栽培期間中でも付け根から随時伸びてくる腋芽も欠き取り食べることができます。
 収穫の2週間程前に株周りに新聞紙などを巻き付けておくと株が軟白化し柔らかいセロリを収穫する事ができます。



セロリのプランター栽培


 セロリは標準タイプのプランターで栽培可能です。「トップセラー」をはじめとしたやや小型の品種を選ぶとよいでしょう。栽培方法は地植えに準じますが、プランターの方がきめ細かい管理が可能ですので難しさは地植えに比べて下がるという人もいます。



セロリ栽培の失敗例(なぜ固いのか)


 セロリは前述してあるとおり栽培が少々難しい野菜です。正確にいうとほったらかしにしても意外と育ってくれるのですが、いざ収穫して食べて見ると固くて筋がありとても食べれるような代物ではなかったという事例が多いようです。
 セロリが固いという現象は肥料不足が主な原因といわれています。セロリは一般的な野菜が必要とする肥料の2〜3倍を必要とし、これを植え付けから収穫までの短期間に少量をこまめに施していかないと肉厚な葉茎は形成されません。市販のセロリの茎はUの字に曲がっていると思いますが、もし栽培しているセロリがの茎部分が平べったく薄かったらおそらくそれは肥料不足ですので、肥料の量と回数を増やし調整してみて下さい。