みょうが(ミョウガ)の栽培・育て方



ミョウガ・みょうが ミョウガは和え物や冷や奴薬味、刺身のツマなどによく利用されるさわやなか香味野菜です。中国が原産とされていますが日本でも自生しています。ショウガ属に属し葉茎はショウガとよく似ていますが、食する部分は地表に出た花穂と根を食すショウガとは異なります。
 ミョウガは収穫する時期により夏ミョウガ(早生種)、秋ミョウガ(晩生種)とに分けられますが、秋ミョウガの方が大きな花をつける傾向にあります。


みょうが(ミョウガ)栽培の注意点・コツ

日当たりを嫌うので、半日陰となる場所で栽培します。

pH5.5〜6.0の弱酸性の土壌を好みます。

植え付け後4年ほどを目処に植え替えして株を更新させます。

乾燥に弱いので、夏の水やりや乾燥防止の為の敷きわら等の対策を施しましょう。

連作障害は出にくい野菜ですが、根株の更新を目的とした植え替え作業は必要です。

定植時の株間は10p前後






みょうが(ミョウガ)の栽培・手入れカレンダー


ミョウガ みょうが 栽培・収穫時期 

 みょうが(ミョウガ)の栽培におけるおおまかな栽培・収穫時期は上記の通りとなります。あくまでも標準的な時期を示していますので、実際には皆さんが住んでいる地域の気候により時期は多少前後します。おおまかな目安として地温が15度を超すと発芽し、生育適温は21〜23度。気温が30度を超すと生育が止まります。



土づくり

 土作りには最低でも植え付けの2週間前には着手し1uあたり1握りの苦土石灰を施します。
 また元肥は植え溝の底に堆肥を施し、直接種カブが触れないように間土をします。ミョウガは一度植え付けると最低でも4年は同じ場所で栽培することとなるので元肥はしっかりと施します。


タネ株を植える

みょうが ミョウガ 栽培方法 育て方  タネ株は秋の10〜11月か春の3〜4月に植えます。日陰の湿った場所の方が良く育ち花穂も柔らかく美味しいものが収穫できるので、他の野菜が育ちにくい空いたスペースに植えると良いでしょう。
 新芽の付いている部分を15〜20p間隔で切断して使用し古い株は使用しません。畝幅70〜80センチの畝に2条植え、条間は20センチで交互に植えるようにし株間は10p、覆土は5pとします。



手入れ

 タネ株を植え付け後、芽が出て本葉が4,5枚ほどとなった頃に乾燥防止・防寒を目的として敷きわらを施します。また主茎の数が1uあたり50本以上まで増えてきたら、50本以下となるように間引きします。



植え替え

ミョウガ みょうが 植え替え ミョウガは植え付けから4年ほど経つと株が混み合って収穫量も落ちてきます。この為株の更新、つまり植え替え作業が必要になってきます。植え替えの時期は11月下旬〜12月上旬にかけてが適期で露地栽培の場合は全てを植え替えるのではなく、40p前後を目処に毎年場所をずらしながら行うとよいでしょう。この場合は掘り起こした40p幅の部分にある根株はそのまま取り除いて土だけ再び戻します。こうすることにより空白地となった部分に新しい根が伸びて株が更新されていくのです。
 また植え付け面積が狭く全てを植え替える場合は根を掘り起こして古い根は切断し新しい新芽の付いた根を15〜20pに切り再び埋め戻すようにします。
 


肥料

 元肥をしっかりと行っていれば追肥は必要ありませんが、もし痩せた土地で栽培する場合は成長が加速する梅雨明け前と冬に備えて力を蓄える初霜の頃に追肥を行います。ミョウガは化成肥料が直接根にあたると弱って枯れてしまうので当たらないように注意して施して下さい。



収穫

みょうが ミョウガ 栽培 収穫時期  タネ株を植えて2年目から花茎が発生し収穫できるようになり(条件が良ければ1年目から収穫できることもあります)、根が伸びる3年目以降は収穫量も増えてきます。収穫は株元にできる花穂を花が咲く前に収穫します。収穫のタイミングが遅れると黄色い花を咲かせてしまいます。この花も食べる事はできるのですが、蕾みの方がはるかに美味しいです。


ミョウガダケ
 スーパー等でみられるミョウガダケはミョウガの若い茎を軟白化させたものです。家庭菜園でミョウガダケを収穫する場合は葉茎が出る春先に段ボールなどで覆い日光を防いで軟化させます。なお軟白化は一度行うと株が弱るので、2〜3年ほど間をおき株が元気を取り戻してから再び行うようにしましょう。



 ミョウガは冬になると地上部は枯れてしまいますが、地下茎部は残り春になり適温となると再び芽を出しはじめます。この地下茎部は寒さに強くかなりの低温に耐えることができますが、もし心配であったり、越冬に失敗した事がある場合は敷きわらを施し防寒対策を行って下さい。



プランターでの栽培


ミョウガ みょうが プランター 植え替え ミョウガは非常に繁殖力が強く、1度定植してしまうと放っておいてもどんどん増えていきます。その一方でミョウガ自体は料理に使うといってもさほど量を必要としませんし、花穂が出るときは同時期に一斉に出ることからどうしても余り気味となってしまいます。
 このような悩みをズバリ解決してくれるのがプランターでの栽培です。プランターで育てると野放図に株が増えることはありませんし、冬場は室内に入れる事で寒冷地対策にもなります。
 プランターでミョウガを栽培する場合、深さは20センチ以上あるものを選ぶようにします。また手入れですが、一般的なミョウガの適正な栽培密度は1uあたり50本といわれていますから、平均的なサイズのプランターの場合、面積が60p×20p=1200cu≒0.12uですから50本×0.12u/1u=6本と6本が適正な本数となります。筆者個人的には露地栽培に比べ制限があることを勘案すると5本くらいがちょうど良いのではないかと思いますので、株の本数が5〜6本程度に収まるよう間引いたり、植え替えするなどして手入れをしていきます。
 またプランターは乾燥しやすいので水切れをおこさないように水管理には注意して下さい。
 なおミョウガの地下茎は根(芽)の伸びる方向が決まっています(折り口と反対方向に伸びる)のでタネ株をプランターに植える際は根(根)が伸びる方向のスペースは空けておくようにしましょう。

ミョウガ みょうが 栽培 タネ株



北海道での栽培


 昔からミョウガは北海道では育たないといわれてきました。これはミョウガが多年草であり収穫を迎える為には北海道の厳しい冬を乗り越えなければならないことが理由にあげられます。
 実際に寒さの厳しい北海道の内陸部や北部では露地栽培におけるミョウガの栽培は非常に難しいものがあります。
 しかし道南あたりでは家庭菜園の現場で栽培している方も多くみられますし(入念な敷きわらによる防寒対策は必須)、プランターで栽培し冬場は暖かい室内に入れておけば内陸部や北部でも栽培は可能です。農家のように大規模栽培を行うのは手間・コストの面から勘案するとほぼ不可能ですが、家庭菜園では工夫すれば北海道でもミョウガの栽培は可能です。
 そういう意味ではミョウガは北海道では育たないのではなく「栽培に適していない」と言った方が適切な表現かもしれませんね。


みょうが(ミョウガ)栽培の失敗 例


 ミョウガは病害虫に強く、ある程度放置しておいても元気に育ってくれる便利な野菜です。その逞しさは日本に自生していることからもうかがえますが、それでもミョウガの栽培に失敗してしまう事はいくつかありますのでその主な失敗例をご紹介していきます。


芽が出ない・発芽しない

 定植に成功したミョウガがある年から突然芽が出なくなるということは少々考えにくく、仮に芽が出ない場合は重篤な病害虫の発生や誤った農薬の使用、除草剤の誤散布といった事が考えられます。仮にこのような場合はミョウガの栽培は1度リセットして別の場所で再び栽培するのがベストな方法です。

 また植え替え時に芽が出ない、発芽しないといった現象が発生した場合、考えられる原因としては

@タネ株として切り取った地下茎に芽が付いていなかった。

A直射日光の当たる真夏の暑い時期に植え替えを行った。

 等が考えられます。ミョウガは強烈な直射日光を嫌う植物ですので植え替えを行うときは、晩秋か春に行い作業中は長時間日光に当てないようにし、タネ株には新芽が3〜4箇所ほど付いている事を確認して行うようにしましょう。



枯れる

 病害虫の原因以外でミョウガが枯れる場合、

@株の更新(植え替え)を行わず栽培していた為、株が混み合い弱ってしまった。

A日当たりの良い場所に植えてしまった為、黄色く葉焼けしてしまった。もしくは土が乾燥し枯れてしまった。

B根(地下茎)に直接肥料分が触れてしまい株が弱ってしまった。

 等が考えられます。ミョウガは4年を目処に植え替え(株の更新)を行い、植える場所は日陰でどちらかといえば湿った場所を選び、施肥は直接根や葉茎に触れないよう注意して行います。